日本人は塩分をとりすぎている!1日の塩分摂取目標量は!?
日本人(成人)の1日の塩分摂取量は、平均で約10gと多くの人が摂りすぎている状態なっています。
塩分を摂り過ぎると、高血圧や動脈硬化により、血管の病気になったり、腎臓病・尿路結石・骨粗鬆症の病気になる恐れがあります。
厚生労働省による成人の1日の塩分摂取目標量は、2020年に女性が6.5g未満、男性が7.5g未満に引き下げられました。
【塩分の食事摂取基準量(g/日) 】
年齢/性別 | 男性の目標量 | 女性の目標量 |
---|---|---|
12〜14 (歳) |
7.0g未満 | 6.5g未満 |
15〜17 (歳) |
7.5g未満 | 6.5g未満 |
18〜29 (歳) |
7.5g未満 | 6.5g未満 |
30〜49 (歳) |
7.5g未満 | 6.5g未満 |
50〜64 (歳) |
7.5g未満 | 7.0g未満 |
65〜74 (歳) |
8.0g未満 | 7.0g未満 |
75 以上 (歳) |
7.5g未満 | 7.0g未満 |
参照元:厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)
さらに、高血圧の人は、1日6g未満が目標となっています。
塩分の高いものを食べると、自然と喉が渇きます。
なぜかというと、人間の体液は塩分濃度が決まっているので、それを越える塩分を摂取するとその濃度を薄めようとする自己防衛反応から、水分を摂ろうとするのです。
余分な塩分と水分を摂取すると体液(血液)が増えます。
血液が増えすぎると、心臓や血管内の一定量を超えてしまうため、血管が押し広げられて血圧が上がってしまいます。
高血圧は動脈硬化を促進したり、脳出血や心不全をもたらしたりします。
高血圧の原因は遺伝的な要因や、食塩の摂り過ぎ、運動不足、肥満、喫煙、ストレスなどがあげられますが、その中でも重要なのは塩分だともいわれます。
食事に塩分が多く含まれていると、腎臓は体内でより多くの水分を維持しようとします。
そのせいで、好ましくない反応が起き、浮腫(手や腕、足、足首、脚などのむくみ)などの症状となって現れます。
さらに喉が渇き、水を大量に飲むと、むくみや高血圧が悪化します。
だからといって、水分の摂取量が足りないと、身体が細胞から水分を奪おうとして、脱水症状を招きます。
塩分の摂取量を1日6g未満にするには、1食あたりの塩分量を2〜3g未満に抑えましょう。
市販のおかずやお菓子を買う場合は、表示されている食塩相当量をチェックしましょう。
また、外食やコンビニ・スーパーの弁当ばかりだと、どうしても塩分量が多くなってしまうので、できるだけ家で食べる機会を増やすことも大切です。
みそ汁やスープは塩分が多めなので、1日1杯を目安にするとよいでしょう。
減塩タイプのみそやスープの素を使うのもおすすめです。
とくに塩分が多い食材は、インスタント食品や加工肉です。
【塩分が多く含まれる食材】
インスタント食品 | カップ麺(ラーメン)、インスタントラーメン、カップ麺(焼きそば) |
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塩分を多く含む食材(加工肉) | ビーフジャーキー、サラミ、ソーセージ、ハム、ベーコン |
とくに、カップ麺(ラーメン)、インスタントラーメンは、100gあたり6〜7g含まれているので、1食分、食べてしまうと、それだけで1日6g未満の目標達成は難しくなります。